ある日突然、今までの関係が崩れる時、
人は、一体何を思うのだろうか・・・・・。
「お仕事、お疲れ様!ハボック少尉!!」
エドは頬を紅く染めながら、ハボックの頬に
軽く口づけた。
それを間近で見せ付けられたロイは、
怒りのあまり、目の前が真っ暗になった。
信じたいと願い。
信じると誓った。
でも、人の心は、理屈じゃなくて・・・・・。
「愛しているよ・・・・・・。」
ロイの蕩けるような笑みの先にいるのは、
何故私ではないの・・・・・・?
エドワードは、痛む胸を堪えるかのように、
ギュッと唇を噛み締める。
お願い。
お願い。
私はここなの。
私に気づいて・・・・・・。
「君が命じた事だろ?」
意地悪そうに微笑むロイに、
エドワードは力なく首を横に振る。
「そんな事・・・・・・。」
「望んでいなかったと?」
ロイは俯くエドの顎を捉えると、
乱暴に自分の方へエドの顔を向けさせる。
焔を宿した男の瞳を間近に見て、エドワードは、
本気で怖いと思った、
全てを曝け出す勇気を。
全てを受け止めるだけの覚悟を・・・・・・。
そして、私に君を。
「鋼の、君に任務だ。」
温度を感じさせない冷たい声に、
エドワードは、真剣な表情でロイを見つめると、
黙って敬礼をした。
君の願いが叶う頃、
私は・・・・・・・・・・・。
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内容は、ロイエド子で、ギャグ&18禁です。
18禁ということで、ここではなく、本編は【隠れ月】にUPしてあります。