第4話
「また・・・・・【鋼姫】絡みなのか?」
強張った表情になるエドの言葉に、文曲は、困ったように視線を彷徨わせる。
「あ〜。その〜。今回は、【鋼姫】は無関係なんだけど〜。アンタに無関係って
訳でもないんだ。困った事にな。」
その言葉に、ロイの眉がピクリと跳ね上がる。
「どういう事だ?【鋼姫】は無関係なんだろ?なら、私達にも無関係なはずだ。
そうだろ?」
ガシッと文曲の身体を掴むと、ロイは醒めた目で見据える。
「いや〜。実はそうも言ってられない状況で・・・・・・。とりあえず、今何が
起こっているのか、最初に説明するから、聞いてくれないか?」
殺気立つロイに、焦ったように羽をバタバタさせながら、文曲は、必死に説得を
試みる。
「ロイ〜。とにかく、話を聞いてみてから、判断してもいいんじゃないか?」
悲壮な顔の文曲を、哀れに思ったのか、エドが助け船を出す。
「・・・・・・・・・・・わかった。さっさと話せ。」
懇願する愛妻に弱いロイは、面白くなさそうに、文曲から手を離す。
「フー。助かった〜。恩に着るぜ。エドワード姫。」
軽く身体を震わせると、文曲はエドに礼を述べ、そのままテーブルの上に
チョコンと立つと、キョロキョロと辺りを見回した。
「・・・・・・・・・・・・お茶は出ないのか?」
空気を読まない、呑気な文曲の言葉に、ロイの