大佐の結婚生活シリーズ初の長編シリアスです。
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「なぁ・・・・アルゥ〜。」
エドの呼びかけに、アルは歩みを止める。
「何?兄さん?」
キョトンと首を傾げるアルに、エドも首を傾げながら、アルに尋ねる。
「・・・なんか、俺、重大な事を忘れている気がするんだけど・・・・。」
なんだっけ?と更に首を傾げるエドに、アルはニッコリと微笑む。
「気のせいだよ。万が一、重大な事を忘れていたとしても、大丈夫!
准将が何とかやってくれるよ!!なんせ、兄さんのためだもん。」
「そ・・・そっかなぁ・・・・。」
途端、真っ赤になって俯くエドに気づかれないように、チラリと
中央司令部の方へ視線を向けると、黒い笑みを浮かべる。
”フフフ・・・・。これは重大な事を忘れた、あなたのミスですからね。
僕たちは、リゼンブールに避難していますから、1人で立ち向かって
下さい。”
「アル〜。どうしたんだ?早く行くぞ!」
「あっ!待ってよ!兄さん!!」
いつの間にか歩き出した兄の後ろ姿に、アルは慌てて後を追いかける。
その時、中央司令部では、空前絶後の大嵐が吹き荒れていた。
果たして、ロイの運命はいかに!!
次回、『大佐の結婚生活シリーズ 11月 ・・・そしてまたある事に気づく』を、
お送りします。乞うご期待!!
なお、予告もなく内容が変更する場合があります。
ご了承下さい。
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